豊胸術の合併症

              インプラントによる豊胸術は非常に一般的な手術で、世界中で何百万回と行われています。リスクの低い手術と考えられていますが、他の外科手術と同様に合併症が起こる可能性があります。このような合併症はまれであり、設備の整った施設、患者の安全プロトコル、良い結果を得て満足している患者の実績を持つ優れた外科医が、良い手術結果を得るために不可欠であることに注意することが重要です。

非常にまれですが、次のような合併症があります:

●      感染症:手術部位に感染症が起こり、発赤、熱感、腫れを生じることがあります。まれに、感染症が血流に広がり、生命を脅かすことがあります。

●      血腫:血腫とは、血管の外側に血液が溜まった状態です。痛みや腫れの原因となり、感染症や治癒の遅れ、瘢痕化などの原因となることがあります。

●      漿液腫:漿液腫は、手術後に手術部位に発生する透明な液体の集まりです。腫れや不快感の原因となり、手術による排液が必要となる場合があります。

●      非対称性: 2つの乳房の大きさや形が全く同じでない場合に起こることがあります。

●      感覚の変化: 手術後、乳房や乳首の感覚に変化が生じることがあります。

●      被膜拘縮(Capsular Contracture): インプラントの周囲の瘢痕組織が硬くなり、乳房が硬く不自然に感じられる合併症です。

●      インプラントの漏出や破裂: インプラントの漏れや破裂:特にシリコン製のインプラントは、漏れや破裂の可能性があります。漏れたり破れたりすると、乳房の形や大きさが変わり、場合によってはインプラントの抜去や交換が必要になることがあります。

●      瘢痕の状態が悪い: 瘢痕(はんこん):患者さんによっては、瘢痕が盛り上がったり、肥厚したり、変色したりすることがあります 。

●      乳頭や乳房の壊死:まれに、乳頭や乳房組織への血液供給が悪くなり、組織が壊死してしまうことがあります 。

  • 豊胸手術は、経験豊富な外科医が質の高いインプラントを用いて行う場合、リスクの低い手術と考えられています。