横方向のインプラント変位

横方向のインプラント変位

インプラントの横ずれとは、インプラントが胸の正中線からずれたり、移動したりする状態を指します。これは、手術中の不適切な位置、被膜拘縮(インプラントを囲む組織の硬化)、乳房下襞(乳房の下の自然なしわ)の弱さや伸びなど、多くの要因で起こり得ます。手術中の不適切な位置は、外科医がインプラントを正しいポケットに入れなかったり、インプラントを適切に固定しなかったりしたことが原因かもしれません。被膜拘縮は、豊胸手術後に起こりうる合併症で、インプラント周囲の瘢痕組織が締め付けられて硬くなり、インプラントがずれたり形が変わったりすることがあります。また、乳房下襞が弱かったり伸びていたりすると、インプラントの位置がずれてしまうこともあります。

インプラントが大きくずれると、目に見えたり触診できたりして、左右非対称や違和感の原因になることがあります。インプラントが胸の横に寄りすぎているように見えたり、胸の上に乗りすぎているように見えたりすることもあります。場合によっては、インプラントが皮膚を通して見えたり、触ったりすることもあります。これは、患者にとって審美的な懸念となり、また、不快感や痛みを引き起こす可能性があります。

乳房インプラントの横ずれの治療法としては、インプラントの位置を変える再手術やインプラントの除去が考えられます。再手術の際、外科医はインプラントの周りの瘢痕組織を解放したり引き締めたりする必要があるかもしれませんし、インプラントを入れる新しいポケットを作る必要があるかもしれません。場合によっては、インプラントを完全に除去し、新しいインプラントに交換する必要があります。治療法の選択は、個々のケースと患者の好みによります

 

胸のインプラント修正の前後